たわいないはなし

タバコになりたい、紙切れでもいい

暑くて暑くて、ときどきもう自分は溶けだしているのではないかと思いながら二の腕に触れるとまるで本当に溶け始めているかのようにぬるりと汗が滑った今年の夏ですが、何もかも嘘か夢だったみたいに寒い。寒いです。ちょっと肌寒いともう心の隙間から冷気にやられて寒く感じるようにできています。あんなに毎日スイカを食べていたのに。スイカかかき氷かアイスクリームのことしか思い出せないのに。この夏ほかに何をしていたかというと、恋をしていました。鳥になった春風亭昇太(7月にきいた噺の中で小鳥になっていた姿がとても可愛くてその数秒間を脳裏に焼き付けてずっと何度も再生してる)とシャーリーズ・セロン(メッメッ)と、そしてもう...
まじめなはなし

ひとつくさってふたつ芽吹いて

東京都写真美術館の一件から、半年以上が過ぎました。担当者の方から複数回お返事をいただけましたが、当時わたしは疲れ果てており、改めて報告のような形をとりませんでした。本当はそうするべきでしたが、お返事を受け取ったということ以上にはもう何も言えませんでした。それよりも少し前に、今までは批判する人さえほとんどいなかったことを問題視する契機を作り出したことであなたはもう十分役割を果たしています、と松沢呉一さんに声をかけていただいたのをきっかけに、ああもう何もできないけどそれでいい、今やるべきことは自分の心身を守ることだ、と思うに至っていたのです。(松沢さんからは個人的なねぎらいの言葉としても、また連載...
まじめなはなし

ゆきよさんのこと

大塚幸代さんのことをわたしはゆきよさんと呼んでいた。mixiの登録名が「ゆきよ」だったし。初めてメールを交わしてから、もしかしたらあっという間に10年ほど経ってしまっているかもしれない。それらの短いやり取りは昔のMacや退会してしまったmixiや捨ててしまった二つ折りの携帯電話にちりばめられていて、もうたどることができない。わたしはまだ本職の風俗嬢ではなかった。身体を壊して堅気の仕事をやめ、療養生活の真っ最中だっただろうか、少し回復してアルバイトを始めた頃だっただろうか、記憶があいまいではっきりしない。ゆきよさんは、もうフリーランスのライターとしてデイリーポータル(その頃はさいごにZがついてい...
まじめなはなし

東京都写真美術館にて過去に展示された作品の撮影手法に関する問題が取りざたされた際、ネット上で起こったことの簡単な記録(2014年12月〜)

後からこの件について知りたい方のためのとても簡単なリンク集です。とてもすべてを網羅していませんので、さらに情報を得たい場合はお探しください。****************2014年末、Twitterでこのインタビュー記事が話題になった男女300人の絡みを撮影...知性と理性を吹っ飛ばせて見えた境地とは【大橋仁 INTERVIEW】(同記事がlivedoorニュースに掲載されたもの)【魚拓】男女300人の絡みを撮影…知性と理性を吹っ飛ばせて見えた境地とは【大橋仁 INTERVIEW】|タブロイド - オトコをアゲるスマホニュース(Web魚拓)話題になった具体的な様子はtogetterなどにも残...
まじめなはなし

ヨンへの気持ち〔2〕

〔1〕のつづき。東京都写真美術館は、わたしが送ったのと同じ通数のメールを返してくださっています。お返事をくださる、ということだけで少なくとも「無視するつもりはありません」というメッセージだけは、しっかりと受け取っています。公共機関がわたしを無視しないってことが、たったそれだけの普通のことがなんでこんなに泣けるくらい身にしみるのか。さあー、どうしてでしょうねえ(相棒の右京さんみたいに読んでほしい)。東京都写真美術館の責任範囲- 松沢呉一のビバノン・ライフ今のわたしは、この記事に書かれていることについてああ、そうだ、そうだなあ!と思って考えているところです。特に2についてはまったく考えが及んでいま...
I