2016-01

まじめなはなし

スティグマの腕に抱かれて (2) 偏見と寝て多様性の夢を見る

前記事からのつづきです。 わたしは思いつく限りの選択肢から、候補を2つに絞りました。 「いやだわ、あなたは普通の女性と幸せになるべき方でしょ」と昭和の演歌のような態度で固辞するか、もしくは「すいません少し考える時間をください……」と言ってひとまずこの場をしのぎ、店に事情を話してよい対処法の教えを仰ぐか、です。 後者の方がより波風が立たず、自らを「普通ではない女」と名乗る必要もなく、スタッフの知恵も借りられてよいように思いました。しかし、残念ながらその店には頼れるスタッフの心当たりがありませんでした。見た目だけで戦意を奪えるような腕っぷしの強い人も、理詰めや交渉術で戦える頭脳派タイプの人も、業界...
まじめなはなし

スティグマの腕に抱かれて (1)「セックスワークは生き延びるための手段」ということにしておいて欲しいのは自分ではないのか

「セックスワークは生き延びるための手段」と思いたかったのは自分ではないのか - 包帯のような嘘 ブログを更新しました。文章を書くのは昨年の現代思想以来かもしれない。 — マサキチトセ | Masaki C (@GimmeAQueerEye) 2016, 1月 1 昨年末にわたしが投稿したこちらの記事を読んで、マサキチトセさんが執筆してくださったものです。 あの文章は言葉を伴った反響をいただくことが少なく、もちろん気軽に感想を述べやすい話題ではないことは百も承知なのですが、わたしの話が「非当事者は黙れ、何も言うな」と受け取られているのだとしたらちょっとこまるな、と思っていたところでした(「知った...
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