誰かのための当事者はいないよ—【2】憧れの時代遅れ
前のページからのつづきです。 (前半のあらすじ)筋金入りの出不精でごろごろしながらネットを見るのが日課の風俗嬢、椎名。我らの労働環境ってよくならんのかねー、道徳がどうのとか言い訳にして人間扱いすら怠るやつがちょいちょいいるから危なくってやってらんねんだよ安全第一だろふざけんなよー。というブログを書いていたところTwitterで少々拡散される。すると「えらい」「声を上げた勇気ある当事者」と呼んでくる人が登場、呼ばれるだけなら居心地が悪いだけで済んだもののセックスワーカーの問題が話題になるたび「この件には何も言わないのか」「もっと戦え」「あなたは強いのだから貢献するべきかと」と変な叱咤激励をされる...