年末やりがちなウワーッ(仕事を納めたり納めなかったりしたわたしが、せいせいしたい!という気持ちのまま一年の総括のフリをして単にひたすら心の澱を吐き出すやつ)を書きにやってまいりました。
2016のウワーッ:白い小鳥が飛び立つみたい(なんじゃないかなと思ってる)
2017のウワーッ:ざまあよりも楽しいこと(仕事中の盗撮被害について)
2020のウワーッ:上出来だったはずなのに
昨年2020のウワーッを読んでいると、新型コロナにまつわるあれこれでゲンナリしている様子ですね。自分がかかったら、母親がかかったらどうしよう、と心配してた。あたりまえだと思う。
もし一年前のわたしといま会って話せたら、きっと「2021年どう?どんな風に過ごしてたの?ワクチンはできたの?」って訊かれるだろうな。
「あのね、ワクチンの件は心配しなくていい、だいじょうぶ。それより今年はね……じゃーん!コロナじゃない全然別の病気になりま〜す!そんで何にもできません!ごめんね!え、何にもって言ったら何にもよ。なんにも。そう。だからごめんて」
い、言いにくい……。
しかし真実なのでわかっておくれ。仕方ないのだ。
どれほど新型コロナが流行ったり新しい名前の株が出現しても、感染症以外の病気になる確率のようなものは変わらないと思うのに、いざなってみると「え、まさかのそう来た!?」みたいな気持ちになってしまいます。まさかも何もないのにね。
あらゆる病気が心がけで防げるかのように思っている人には近づいてはだめです。原因不明の病気を、報いだとか業だとか、結局は生活習慣だとか、あとご先祖からのメッセージだという人も。そんなの去年のわたしも知ってるね。
去年のわたしが笑い話になる日を待っていた客の話(勝手に体温を測ってぶち切れひと悶着事件。2020の記事参照)は、いまだ笑い話になっていないどころか誰に話しても「え、やば……」になり、むしろ怒りと悲しみが増すばかりです。あの人いまもどこかのお店の女の子に同じようなことしてるんでしょうか、だとしたらあのとき息の根を止められなかったわたしのせいでごめんよ、どこかの女の子。一刻も早く性欲が枯れてくれますようにとお祈りして差し上げてはいるのですが、そうしたら風俗店以外でやらかしそうな気もします。
ワクチンは去年のわたしのぼんやりした予想よりも早く準備はされました。とりあえず安心していいです。そうだ、それに伴って客から何かを大きく勘違いしたLINEが来ます。要約すると、
「上場している立派な企業のそれなりの地位にいる俺はそこらの二流の男たちよりうんと早くワクチンを打ったのでもう無敵、何も怖くない。よってお前は早く店に出勤すること!待たせたんだから覚悟しろよゲヘヘヘ」
はい。ちなみにこれ彼が1回目を接種した日の夜に送られてきました。まあ一応覚悟しておいてください。びっくりしてスマホを落とさないようにね。
でも、うーん……あんまり驚かない気持ちもあるよね。だって、梅毒も淋病もクラミジアも風疹も、予防と治療の方法が一応は確立しているはずのそれらですら、なんにも知らない、知ろうとしない、なーーーーんにもしようとしないあの人たちだよ。「え……大丈夫っしょ?(半笑い)」以上のこと考えてない、考えようとしない人がほとんどだもん、いきなり新型コロナだけ上手に対応なんて、できるわけがないできる方がおかしいって話よね。この病気が流行り始めてからずっとこの気持ち。ずっとずっと、どこかがしらじらしいよね。それ、2021年もずっとそうだよ、ごめんね。もしかしたら今、2022年末かもっと未来のわたしがここに来てるかもしれない。彼女が「うん、今もずっとそうだよ、ごめんね」って言っているのが聞こえた気がするよ。
あと言っとくことあるかな、去年のわたしに。
えっと、オリンピックはやります。でもニュースを一切見ずに家からも出なければ、やってないのと同じ。という錯覚には、なります。けど実際やります。M-1はお母さんと見てね。おもしろかったというか、最後なぜか号泣します、うふふ。あとぜんぜん外出しない、できないので洋服あんまり買わなくていいです。買わないでください。しかし下半期にはお薬の副作用で体重が増え、未経験の重さになりますので、ウエストがゴムのスカートだけ買っといてくれると助かります。ただでさえだるいのに重くしてごめんよ。お顔も少しだけまるくなるけど、それはそれでかわいいし心配いらないよ。しゃがんだり歩いたりするとき、身体の感覚が微妙に変化しておもしろいので違いを味わってみてください。これについては来年のわたしが速やかに戻してくれるはずなので、短い間しか味わえませんよ。絶対に。絶対にな。全部来年のわたしがどうにかしてくれるからな。ですので今年のわたしはこれで失礼させていただきます。過去のわたしにせいいっぱいのハグを。じゃあね。