まじめなはなし

読んだ本:すべての女性にはレズ風俗が必要なのかもしれない。/御坊

いろいろ考えて迷った末にやっぱり読んだ、という話です。「いろいろ考え」たもようを上にいくつか載せましたが、このときのもっと長いTwitterログ全体はこちらにあるので、読みたい方はどうぞ。 永田カビさんの『さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ』というコミックエッセイをきっかけに、「キャストも利用者も女性の風俗店」がインターネットで話題にのぼり始めたように思います。わたしは書籍化される元となった作品(Pixivで発表されたもの)を読んでおり、時にハラハラしたり重い気持ちになったり、自分の仕事のこといっぱい考えさせられたり、また時に共感したりクスッと笑えたりもしました。ただ内容とは別に、プレイ後に...
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【お願い】取材や出演などのご依頼について

さっきあんなにワアワア言ってた人がまだ何か書くようです。今年のうちに言いたいことをぜんぶ言う作戦です。 前回はわたしの本業、風俗業での2017年の話をしました。それと別に、「椎名こゆり」の名前の方で今年を振り返ると、こちらではトークショーなどイベントの出演依頼やインタビュー取材の依頼、そういうお話をいただくことが増えたなあと思います。 そして、そのすべてをお断りした年でした。 声をかけていただいたことにはありがたく思っているのですが、お受けできるものがひとつもなかったのです。わたしのプライバシーについてどのように取り扱うのか、という点について、あまり考慮されないままでのお誘いが多かったように感...
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ざまあよりも楽しいこと(仕事中の盗撮被害について)

久しぶりに自分のブログにアクセスしたら、昨年の今ごろはスケートのアニメにドボンとはまっていた文章が出てきて懐かしさと自分への「わかるわかる」にむせび泣きました(それにしても勢いだけで書いていて訳が分からないところも多すぎたのでこっそり書き直したりした。だせえ)。もちろん今も思いきりはまったままです。刺さったものが抜けないんです。幸せです。 今年のわたしはというと、吐く吐く詐欺にこそ遭いませんでしたがやはりそれなりにお客さん方に翻弄されて疲れ果て、同僚やスタッフさんと苦笑いしながら「来年もよろしくね」と言い合ってお別れしたところです。『客が財布を開けたら3800円しか入ってなかった事件』とかあり...
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ワーカーズライブ3月号:春一番の姉妹

風俗嬢コラム Worker’s Live!!-Girls Health Lab:春一番の姉妹 これまでガールズヘルスラボに書いてきた小説の中で、たぶんいちばんほめられました。うれしい。ありがとうございます。 そして『良い百合』という言葉でほめてもらっている場面をたくさん目撃しました。今までもときどきそう言ってもらうことはあったのだけど、わたしは人の関係性に対してかなり大ざっぱ(とてつもなく大きくて仕切りのない「好き」という箱にあれもこれも入れちゃって、中で浮遊してる)なので、あっ百合に入れてもらえるんだ、って実感するとくすぐったかったです。名前がつくと照れちゃう感じして、すぐ「わたし名前がもう...
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小さな暖炉の前の椅子

ここを読んでくださっている方にはそろそろおなじみ、2014年末のできごとについて、当時から尽力してくださっていた方々とお話する嬉しい機会が最近ありました。 いろいろと心の中のものを書き出したのでよい整理になり、ログが流れていくのがもったいないのでここにまとめておきます。  今になってはたと思い至ったのですが、あのとき誰が何をしてくれていたのか、というのが、当時のわたしにはほとんど見えていなかったんです。何らかのかたちで動いていると把握していたのは自分以外にもセックスワーカー(引退後の方を含む)が多く、そのためセックスワーク当事者だけで矢面に立っているかのような心許なさは大きかった。じきに精神的...
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