おはなしノート

まじめなはなし

ワーカーズライブ7月号:奇妙な生き物

風俗嬢コラム Worker’s Live!!-Girls Health Lab:奇妙な生き物ガールズヘルスラボの連載です。かっこよくはなくて、得体がしれなくて、社交的でも明るくもなくて、でもカーテンの向こうにはなにか優しさがある信用できそうなお客さん、……って、いいよね。という話をタミヤさんとしてたんですよね。それで「キモさやこわさと紙一重のところにある愛しさ」について考えているうちに爬虫類が出てきてしまいました。きもくてこわくてかわいい。わたしは爬虫類が好きなほうなので、生きているイグアナがいるお家なんぞに呼ばれた日にはテンションがぶち上がってしまいそうですが、基本的にペットがいるお家でデリ...
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ワーカーズライブ3月号:99 / 100

ガールズヘルスラボにて、3月のワーカーズライブを担当しました。毎月1日更新のワーカーズライブですが、うっかり入院&プチ手術するという失態をおかしてしまったため今回に限り一週間延期をさせていただきました。すみません。外見に傷が残る類のものではありませんでしたので失職や移籍の心配(審美的な面での問題で、セックスワーカーの病気やケガにはこの問題がついて回ります)もありませんでした。お知らせした方々にはご心配をおかけしました。もうすっかり元気です、口座の残高以外は。入院前にだいたい頭の中で考えていたものは全然違うストーリーだったのですが、術後の湯船に浸かれない期間がわたしの予想よりも少し長く、書いてい...
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スティグマの腕に抱かれて (2) 偏見と寝て多様性の夢を見る

前記事からのつづきです。わたしは思いつく限りの選択肢から、候補を2つに絞りました。 「いやだわ、あなたは普通の女性と幸せになるべき方でしょ」と昭和の演歌のような態度で固辞するか、もしくは「すいません少し考える時間をください……」と言ってひとまずこの場をしのぎ、店に事情を話してよい対処法の教えを仰ぐか、です。後者の方がより波風が立たず、自らを「普通ではない女」と名乗る必要もなく、スタッフの知恵も借りられてよいように思いました。しかし、残念ながらその店には頼れるスタッフの心当たりがありませんでした。見た目だけで戦意を奪えるような腕っぷしの強い人も、理詰めや交渉術で戦える頭脳派タイプの人も、業界トラ...
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スティグマの腕に抱かれて (1)「セックスワークは生き延びるための手段」ということにしておいて欲しいのは自分ではないのか

「セックスワークは生き延びるための手段」と思いたかったのは自分ではないのか - 包帯のような嘘 ブログを更新しました。文章を書くのは昨年の現代思想以来かもしれない。— マサキチトセ | Masaki C (@GimmeAQueerEye) 2016, 1月 1昨年末にわたしが投稿したこちらの記事を読んで、マサキチトセさんが執筆してくださったものです。あの文章は言葉を伴った反響をいただくことが少なく、もちろん気軽に感想を述べやすい話題ではないことは百も承知なのですが、わたしの話が「非当事者は黙れ、何も言うな」と受け取られているのだとしたらちょっとこまるな、と思っていたところでした(「知ったような...
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わたしにだって言わせない

最近は別館のブログにも少しずつアクセスが増えて、うれしい限りです。あれは架空の「同業種経験者で話のわかる人」に向かってはしゃぎながらワーワー喋っているようなものなのでだいたいテンションがおかしいですが、そうではない堅気のお仕事の方もけっこうついてきてくださるので嬉しさにひとりニヤついています。ありがたいことです。ニヤニヤ。そればかりか最近のこれに関しては「勉強になりました」という感想も多くいただき、みなさん本当によい子ですね。いま「よいこ」で変換したら何よりも真っ先に「よゐこ」と出てきて面食らいました。よゐこ、嫌いではないですが、入力したことがあっただろうか。でも出てきたってことはきっとあった...
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