タイマーにまつわる主に不満 -2-【キッチンタイマー】

〜前回のあらすじ〜
まともなタイマーを支給してくれない店に業を煮やした「制服イメクラ・池袋パネマジ女学院」(仮称)のコンパニオンたち。われわれが一日に2000円も払っている『雑費』とやらはならば一体何に消えているのだ!?店長の胸ぐらを掴んで問いたい思いをそっと胸にしまい、駅前の家電量販店へ乗り込んだのであった。

 

今いちばん多く使われてるのって、これじゃないかなーと勝手に思っております。テンキーってすばらしい。かわいいし。分単位しかセットできない(秒の概念はない)ので、ゼロを押さなくて済むのもいいですね。だめになっちゃう時はたいていスタート/ストップボタンから効きが悪くなります。あとヘタが。ヘタがぽろっと取れる。一気にいちごアイデンティティが損なわれてしょんぼりした感じになるので、やさしく扱いたいものです。あとこれ地味に3ケタ打てます。

いちごはよくてナスはだめなのかよ、なんのメタファーでもねえよ野菜だよオレは、と言われると自らの心の狭さを認めざるを得ません。でも……なんか……やだ。

これもけっこう見かける。このタイマーのすばらしいところは、側面に音量スイッチがあり「Hi」「Low」「Silent」から選べる、というところです。
サイレントにすると操作音も鳴らない(ランプが光るのみ)ので、小さなバッグしか支給されず常に荷物がぎゅうぎゅうな場合でも歩く拍子にピッピピッピと鳴らさずにすみます。あと、お客さんと接していくうちに「あ、この人10分前のアラームじゃ厳しい」みたいな悲しい予感に至った際、そっと時間を短く打ち直すのも容易になりますね。サイレント、すばらしい。

DRETEC デジタルタイマー スリムキューブ ブルー T-520BLDRETEC デジタルタイマー スリムキューブ ピンク T-520PKDRETEC デジタルタイマー 「スリムキューブ」 ブルー T-148BL

デザイン違いがいろいろあってかわいい。
【余談】アフタヌーンティーで売られているキッチンタイマーはドリテックのOEM商品(コラボみたいな)で、この型番もよく見かけます。家電量販店のものよりは少し高くなっちゃうけど、お花や小鳥などのさらにフェミニンなデザインが多くてかわいらしいです。自宅のキッチンで使っています。入れ替わりがけっこう早いので惚れたデザインはその時お買い求めください。

ただね〜ただね〜……このシリーズ、設定時間の10分前と5分前に二度もプレアラームが鳴っちゃうんだよね。この機能、オフにできないんです。あってくれていいときもあるんだよ、でも、でも、いつもじゃない。これを切り替えられさえすれば最強なのに!!!惜しい!惜しいよ!!

99分よりも長い時間(99時間99分99秒)(そんなにいらないけど……笑)いけるバージョン。二桁増えるぶん表示は小さいけれど、むかしこういう携帯電話あったよね? と思って胸がきゅんとなり、買ってしまいました(その携帯が2003年のプロダクトであったとさっき知りひっくり返りそうになりました。時の流れがショックすぎる)。120分を超える仕事のときに使っています。貸し切りレベルの本気で長いコースだったら、カウントアップにして使う方がわたしはわかりやすいなあ。

いちごちゃんの長時間版もありました。そんなにいらないのはわかっているが、赤とピンクで並べたい。
(Amazonよりもヨドバシ.comが安かったです)

タイマーのことひとつでも、同じワーカーでもその時々、お客さんやシチュエーションによってプレイの時間配分は多種多様に変化するものであるとわかります。
ドリテックの中の人(もしくは中の人と懇ろな方)、もしいらっしゃいましたら是非スリムキューブのプレアラームなし版を作ってくださるようお伝えください。ぜったい買う。いっぱい買う。

タイマーにまつわる主に不満 -1-【キッチンタイマー】

働くわれわれの友達といえばこの人ですね。キッチンタイマー。
店舗型出張型、また業種問わずこれまで勤めた店の9割以上で、わたしの傍らにはいつも彼がいました。どこへ行ってなにをしていてもそばにいてくれる存在。
支給されなかった店は、10分前になるとスタッフから携帯に電話が来るというシステムで。出るまでかかってくる方式で、そうねえ安心といえば安心でした。でもさあ、終了何分前にアラームがほしいかって、女の子にもその時のお客さんにもよらない? 10分前じゃとても間に合わない、時間ピッタリに出られやしないことの方が、多くありませんか……。
10分前ってシャワー浴びてることがすごく多いし、シャワーまでたどりつく一歩手前、お酒など入ってなかなか反応しづらかった相手と今まさに最後の共同作業、もう猶予はない、次の波に乗れなければ敗北、だからふたり呼吸を合わせて、さあ……!!ってところだったりもするよね。タイマーなら無視できるけど(それでも音に反応してプレッシャーでしぼむ人だっている、めっちゃいる)電話に出るってちょっとハードル高かったです、わたしは。

だいたい『終了10分前』だけが突然分かってもしょうがないんだよ。
プレイの時間配分の目安にするだけでなく、お客さんにそろそろフィニッシュに向けた努力をと促す、従わない客に数字で現実を示して差し上げ説得する(これ重要!)、目の前でセットすることで時短をしていませんよと暗に表明していちゃもんを防止する、そういう役目もあるもんね。

携帯電話のアラームを使うよう言われた店もありました。それも店長が言うところのエレガントな音(プリセットのクラシックとか、オルゴールとか)を選ばないといけなくて、いちいち指導されていました。値段だけ見ると鼻血が出そうな高級店だったため、キッチンタイマーではせっかく高級感がウリなのに雰囲気が一気に俗っぽくなる、という店長の気持ちはわかります。でも俗っぽくたっていいじゃないのよう。俗なことするんだもの。辞める前に一度でいいからオフスプリングとかの着うたをゴリゴリに鳴らしてみたいなーと夢想しながら働いたものです。マキシマムザホルモンとか。その店(というよりも店長)は一事が万事そんなふうにズレていて、女の子が居着かずにすぐつぶれてしまいました。

遠くなってしまった昔、わたしが初めて勤めた店で使っていたのはこれです。あらなつかしい。そこは店舗型だったから特に気にしていませんでしたが、連れて歩くにはちょっとどっしりと大きすぎるんだ。電池がボタンではなく単4なのはいいですね。それがほんのり透けて見えてるこのダサ……個性を愛せるかどうかだと思う。でもいつまでも売られていてほしいとつい思ってしまいます。ピンクもあるよ。

こういうタイプしか支給してもらえないお店もありますね。この、分と秒のボタンしかないやつ。使えなくはないけれど、そのう、うるさい。何十回ピピピピピピピピ言わせたら気が済むというのか。ホテルヘルスなら百歩譲ってまだね、池袋のあのホテルや新宿のあのレンタルルームの玄関やエレベーターの中やドアの前でピピピピしてる女の子、風物詩のひとつともいえましょう。でも120分コースがちょいちょい出るようなデリでこのタイプ持たせる店はちょっとどうかしてるぜ。

さらにひどいパターン。

小さい。
小さすぎる。
実際にこれを支給してた店長は「だって〜女のコたちすぐなくすじゃ〜ん」って言ってましたけども、そりゃなくしますよこんな小さいの。愛着も持てないよ。
他にないの!?と女子一同でワーワー言った結果、しぶしぶ倉庫へ入って行ったスタッフが持ってきたのは……

いや……。いや、あの、いいんですよ、アナログ。壊れにくいし。電池切れという概念もないですし。エコだよエコ(こぶしを震わせながら)。
でもさー。動いてるあいだ中ずーっと、カチコチカチコチカチコチカチコチカチコチ音がするよね。制限時間内にいかせられないと爆発するんじゃないかって思うよね。そして満を持して鳴るときはじりりりりりりりりり!!!って言うよね。避難訓練みたいに。そう小刻みに震えながら。

わたしたちがほしいのは、ただの「普通の」キッチンタイマーなのに……。
かくして乙女たちは立ち上がった。

つづく。