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3番目にすり減るパーツ -2-【リップケア・デパートコスメ編】

前回からの続きです。ていうかいま読み返したけど長ッ!
反省しました。だが残念、きょうはもっとしつこくなると思います。
なぜならデパートで買える系コスメブランドの話をするからです。もうセルフケアというか趣味、コスメ道楽の域の話。ほぼ『回想 〜伊勢丹&三越での思い出〜』になる予定です。飲み屋さんで延々とくだを巻いている人だと思って読んでもらわないと無理だと思います。もうちょっといなさいよ、一杯おごるから(お酒の飲めないわたしが非常に憧れているセリフです)。

Amazonで売られているデパートコスメはマーケットプレイスのもの(Amazonでもメーカーでもないお店がAmazonに場所を借りて販売してる)が多く、全部じゃないけどときどきちょっとびびるほど上乗せされていたり、さりげなく何週間もかかる並行輸入品だったりするので注意が必要なんですが、アマンゾ閣下のリンクを貼らせていただくことで見やすい商品の画像を使えている立場なもので、すみませんがそのあたり各自でよろしくお願いしますよ。いちおう公式も貼っとく。

あっその前にどうしても言いたいことある……前回書こうと思ってすっかり忘れちゃった、とても大切なこと……
「サベックスが買えなくなる日が来るだなんてなあ[*1]」普段から使ってたってわけでもないのに、なくなったと言われると身勝手に切ないのであった。

 


プランパー系(カプサイシンなどの刺激を用いて唇をふっくらさせるやつ)の刺激に弱い箱入り椎名なので王道のマキシマイザー(上の段の左のやつ)がちょっと苦手なのですが、シルバー+ピンクのデザインがかわいいなァ〜と思いカウンターでニヤニヤァ〜と眺めていたところリップグロウをすすめられ、でもお試しさせてもらったら時間が経つにつれて色(pHだったか水分だったかに反応して発色するので超個人差ある)が予想外にどんどん出て、最終的にけっこうバブリーな色になってしまい狼狽。もし仕事で使ったらホテルのドア前ギリギリで不安になって鏡ゴソゴソする羽目になるのでは、と怖じ気づき、次に出てきたのがこのポメイドでした。しかしなんだか前のふたつと比べてしまうと単なるピンクのプラ容器が地味に思えてしまって……もうDiorじゃなくてもいっか、となってしまった申し訳ない思い出の一品です。何様のつもりなんでしょうね。
でもつけ心地は気に入りました。さらりとしたジェルのようなオイルのような感触のあとから「くらえヒアルロン酸!」って聞こえてくる感じ。バニラ&ミント(かなりほのかでした)のフレーバーが嫌いじゃないひと、機会があったらタッチアップしてみてください。グロスの下地にもよさそう。
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3番目にすり減るパーツ -1-【リップケア・ドラッグストア編】

天気予報よりもどこかのお宅の庭木よりも、ドラッグストアで季節の進み具合を思い知らされるときがあります。リップクリーム・ハンドクリーム連合軍と制汗剤・日焼け止め同盟軍の所有面積が逆転するのを見て、冬が苦手な人間としてはつかの間の平和を実感するのです。

でも色とりどりの栄華を誇ったハンド&リップクリームの棚がじわじわと追いやられるのは、それはそれで淋しいものがある。秋になってリップクリームの小さなパッケージたちが、お行儀よく壁面に並びながら日ごと仲間を増やしてゆく姿はそれだけで可愛らしいものです。どっちの味方なのかと怒られそうですが、わたしの所属は夏でも保湿が欠かせない乾燥肌王国です。

リップクリーム、リップバーム。
人によって『大好きなので集めても眺めても楽しい』だったり『うっかり忘れて慌てて出先で買うから増殖』だったり『べつに好きじゃないのによくなくすからしょっちゅう買っている』だったり、いろんな関係性がありそうです。なんだかんだで戻る腐れ縁の1本があったり、幼なじみのような1本があったり、普段は手に取らないけど困ったときだけ泣きつく1本があったりしませんか。
化粧品の好みって本当に個人でそれぞれ全然ちがうし、好きなものを使うに限ります。
ただ、仕事、となるとちょっと違った選び方をするときもある。

くちびるはとにかく働き者です。
いちばん大事な商売道具のひとつというか、もうとにかく使う、ずっと使ってる、(たまに本当に)すり切れるほど。酷使するパーツ第3位[*1]だと思う。
なのに、長いコースなら数時間単位で無防備なままで刺激(摩擦に次ぐ摩擦、固い体毛やその断面との摩擦、唾液まみれからの乾燥、なんらかの液体の付着など)にさらさざるをえない。自分の一部ながら申し訳なくなるほどです。せめていたわりたいので、保湿・保護するものはついたっぷりめにしっかりガッツリ塗ってしまいます。どうせ舐め取られる運命だとしても。
そこに味や香りがついていると、にぶい、うとい、ボーッとしているの三拍子揃ったわたしのお馴染みさん(ごめん)でもさすがに気がつくみたいで、くちびるの味に興味を示されたり、コメントされることはけっこうあります。

じゃあとりあえずなんでも無香料のものなら無難でしょう、と思うとそうもいかないらしい。皮膚科で処方されたプロペト(ワセリンを精製したもの)でも「この味なんだろ?」と怪訝な顔して言われることはあります(もしかしたら、感触や他の要素に反応しているのかもしれません。普段自分の唇にそういったものをつけてケアする習慣がまったくない人もいるので、慣れていないと違和感の正体を正確に捉えられない、ってこともありそうだなって思う)。
むしろ少し香りがあった方が「なんかおいしい匂いする〜♡」なんて反応がよかったりして。へえ〜。

心理的な面での負担をさておけば、キスはSTI的な心配度も負傷する確率も比較的低いセーファーなプレイなので、ちゅっちゅするのを楽しんで時間を割いてもらえればこちらにとってもとりあえずプラスです(発症中の口唇ヘルペス[*2]とかがなければだけどな!)(あとテクニックのつもりで噛んでくるやつの前歯が明日起きたらスポンジになってますように)。とくにデリのロングコースなんかだと、そういうペース配分ていうか、大事なときあるよね。
香りは感じ方に差があるうえに好みがあるから難しいものだけれど、なんのフレーバーか当ててもらったり、どれが好きか考えてもらいながら何度もキスをしてプレイのひとつにすることもできますし、うまくいけば仕事の役に立ってくれることも多いです。あとは唇どころか顔面を隅々まで舐め尽くそうとする人に当たらないことを祈るばかりさ。ねえあれ本当にまじでなんなんだろうね。あのー、行灯の油を舐める江戸時代とかの妖怪っているじゃん? あれが現世によみがえって化粧品の油分を求めているのではないかね? わたしが神なら彼らの舌に魔法をかけて、自分のおでこや鼻の頭が舐められるようにしてさしあげるのに……。

妖怪に出会ってしまったらもうどうにもなりませんが、人間のお客さん&自分向けにいろんな都合の折り合いを探りながら試し続けているいろんなリップアイテムについて個人的で勝手なことをワーワー言おうと思います。
おすすめというよりも、わたしが楽しいひとり語り(にしかならなくない?こういう直接からだに使うものって『いい悪い』じゃなくて『合う合わない・好ききらい』の話しかできないよね〜)です。せめても最初に椎名のリップ選びあるあるを書いておくのでよかったら目安にして読んでください。

☆ 夜勤務なのでSPFは不要
☆ 原料のにおいがする無香料よりもフレーバー付きを取るタイプ
☆ 2つ以上持ち歩くのも平気
☆ メントールの清涼感やプランパー系の刺激が苦手
☆ 植物油+なんらかのワックス、という作りのものに気に入る製品が多いのでコスメキッチン的な場所で財布のヒモを緩めがち(その最中は「あたい優しい風俗嬢だからてめえらの口に入るアイテムはできるだけナチュラルなやつにしてやんよ感謝しな」と客のせいにしている)
☆ 持ち客のみなさんは全体的に甘いフルーツ系の香りが好きなようだ、食いしん坊か

じゃあ行くよ!なんども言うけどぜんぶ個人の相性と感想、私以外私じゃないよ!!

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能はなくても爪は塗る【秋色ネイルエナメル】

もうだいぶ昔の話ですが、学園系イメクラを辞めたとき何が嬉しかったって、ネイルができる! ってことでした。
いや、いいんですけど、別にネイルくらい塗ってたって誰に文句を言わせるものかって感じなんですけど、わたしが当時勤めていた店は、なんといっていいか……わりと本気(と書いてガチと読む感じ)の店で。選べる制服の種類とその生地感からしてそこらのヘルスがオプションでつけてるドンキのコスプレとは格が違うんだよ、という気概を感じましたし、もはやどこで購入できるのかすら分からない古めかしいブルマやスーパールーズソックスも揃っていました。

たしか料金も若干高めだったと思います(お給料は別に高くなかったのでどうでもよい)。そんなこだわりを持って運営されている店にこだわりをお持ちのお客様たちが集い、まあちょっとしたことでクレームが来てしまう厳しい環境だったのです。

髪の色などはもちろん暗くなくてはいけませんし、パーマもいい顔をされませんでした(男性の目で見て区別のつかないボディパーマのようなくせ毛風ゆるウェーブは可)。
下着の色もうるさかった。ピアスもだめでした。地方のおとなしい学校だって、こっそりピアス開けてる子なんて普通にいるでしょうに。

髪の色はもともと暗くしていましたし(根元のリタッチをちょっとサボってもバレないし?)下着の色は薄い明るい方が好きだったので(安くても色落ちが目立たないし?)管理される、ということの煩わしさになんとかどうにか目をつぶってコツコツ働いていましたが……だが!!!ネイルは。ネイルだけは。話が別だ。ストーンやスタッズを付けさせろとは言わない、せめて好きな色を塗らせてくれ。

透明かごく薄い透明ピンクのみ可。だって女学生(という呼び名がすでに)が爪になにか塗ってたらおかしいでしょう?と説教する店長に向かって、女の子は全員思っていたことでしょう。いや別におかしくねえよ、と。
クレームになるのは嫌なものなので、働いてる間はそれなりに守ってたけどね……。きっとその店での「女学生」というのは、東京の街にそっくりだけれどどこでもない、心の中のユートピアのようなまぼろしの街の少女たちだったのでしょう。

しばらくして店を去り、ちょうど秋だったのかな、ボルドーとゴールドのネイルにしたときに「ああ、自由になった」と噛みしめたものでした。では個人的に好きな10月的ネイルを紹介するよ!

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左から
OPI C89  CHOCOLATE MOOSE
ZOYA ZP182  MERCEDES
ORLY 48632  チョコレートマティーニ

ZOYAはパール、ORLYは極小のラメ入り(メタリックなパールと言ったらいいのか)でトップコートは塗ってません。
一時期ミルキーだらけだったネイルのトレンドがラメの復権に向かいつつあるような気がするので(完全に気のせいのおそれあり)、光り物好きのわたしはせっせと塗ってるこのORLYの色なんですけどミニサイズ(5.3ml)にしかないんだよ……なんでだよ……使い切りサイズは嬉しいけどブラシが小さくて足の親指とかつらい。そう、この3色はペディキュアにしてもすごくかわいいのです。
ちょっと地味?だったりしたらギラギラのザリザリのラメラインとか引いてもいいし、あとスタッズがとにかく映えます。☆の形のゴールドラメなどちりばめれば一気にキュート路線。メタリックな細テープもいですね。ブルーベースの人はシルバーネイルの中にこんな光るレッドブラウンをアクセントにしてもかっこいいのではないか。夢が広がりんぐですね。

OPIはジェルネイルの上から塗ってもきれいに乗ってしかもめったなことで剥げないのでえらいです。

ところで、学園系を脱出したわたしでしたが次に勤めた店では店長が勝手に「昼間は比較的お堅い会社に勤めるまじめなOLです」などという設定にしてしまったため、結局地味なネイルしかできない日々が待っていました。薄いピンクベージュとは忍耐の色である。