もうだいぶ昔の話ですが、学園系イメクラを辞めたとき何が嬉しかったって、ネイルができる! ってことでした。
いや、いいんですけど、別にネイルくらい塗ってたって誰に文句を言わせるものかって感じなんですけど、わたしが当時勤めていた店は、なんといっていいか……わりと本気(と書いてガチと読む感じ)の店で。選べる制服の種類とその生地感からしてそこらのヘルスがオプションでつけてるドンキのコスプレとは格が違うんだよ、という気概を感じましたし、もはやどこで購入できるのかすら分からない古めかしいブルマやスーパールーズソックスも揃っていました。

たしか料金も若干高めだったと思います(お給料は別に高くなかったのでどうでもよい)。そんなこだわりを持って運営されている店にこだわりをお持ちのお客様たちが集い、まあちょっとしたことでクレームが来てしまう厳しい環境だったのです。

髪の色などはもちろん暗くなくてはいけませんし、パーマもいい顔をされませんでした(男性の目で見て区別のつかないボディパーマのようなくせ毛風ゆるウェーブは可)。
下着の色もうるさかった。ピアスもだめでした。地方のおとなしい学校だって、こっそりピアス開けてる子なんて普通にいるでしょうに。

髪の色はもともと暗くしていましたし(根元のリタッチをちょっとサボってもバレないし?)下着の色は薄い明るい方が好きだったので(安くても色落ちが目立たないし?)管理される、ということの煩わしさになんとかどうにか目をつぶってコツコツ働いていましたが……だが!!!ネイルは。ネイルだけは。話が別だ。ストーンやスタッズを付けさせろとは言わない、せめて好きな色を塗らせてくれ。

透明かごく薄い透明ピンクのみ可。だって女学生(という呼び名がすでに)が爪になにか塗ってたらおかしいでしょう?と説教する店長に向かって、女の子は全員思っていたことでしょう。いや別におかしくねえよ、と。
クレームになるのは嫌なものなので、働いてる間はそれなりに守ってたけどね……。きっとその店での「女学生」というのは、東京の街にそっくりだけれどどこでもない、心の中のユートピアのようなまぼろしの街の少女たちだったのでしょう。

しばらくして店を去り、ちょうど秋だったのかな、ボルドーとゴールドのネイルにしたときに「ああ、自由になった」と噛みしめたものでした。では個人的に好きな10月的ネイルを紹介するよ!

1013

左から
OPI C89  CHOCOLATE MOOSE
ZOYA ZP182  MERCEDES
ORLY 48632  チョコレートマティーニ

ZOYAはパール、ORLYは極小のラメ入り(メタリックなパールと言ったらいいのか)でトップコートは塗ってません。
一時期ミルキーだらけだったネイルのトレンドがラメの復権に向かいつつあるような気がするので(完全に気のせいのおそれあり)、光り物好きのわたしはせっせと塗ってるこのORLYの色なんですけどミニサイズ(5.3ml)にしかないんだよ……なんでだよ……使い切りサイズは嬉しいけどブラシが小さくて足の親指とかつらい。そう、この3色はペディキュアにしてもすごくかわいいのです。
ちょっと地味?だったりしたらギラギラのザリザリのラメラインとか引いてもいいし、あとスタッズがとにかく映えます。☆の形のゴールドラメなどちりばめれば一気にキュート路線。メタリックな細テープもいですね。ブルーベースの人はシルバーネイルの中にこんな光るレッドブラウンをアクセントにしてもかっこいいのではないか。夢が広がりんぐですね。

OPIはジェルネイルの上から塗ってもきれいに乗ってしかもめったなことで剥げないのでえらいです。

ところで、学園系を脱出したわたしでしたが次に勤めた店では店長が勝手に「昼間は比較的お堅い会社に勤めるまじめなOLです」などという設定にしてしまったため、結局地味なネイルしかできない日々が待っていました。薄いピンクベージュとは忍耐の色である。