わーおなんてこった。パート3まで書いたつもりになって忘れてたリップの話、2までしか書いてなかった!
なんてポンコツなわたしの記憶装置よ……しかしその間にまたリップクリーム売り場が幅を利かせる季節がめぐってきたのに乗じて、こっそり更新します。

本日はコスメキッチンとかビューティーアポセカリーで売ってる系の、植物の油をミツロウやらで固めているのみのリップの話をします(生活の木に行けば似たものなら作れるのでは、とつい思う系)。わたしの得意分野、というか好きな分野です。いま仕事のとき使ってるリップものもだいたいそれ系のやつです。うるおす、というよりも乾かないようにする、そういうのが好きなので。

オーガニックでなきゃ、とか、化学物質を排除したい、みたいな気持ちはとくにさらさらないのですが、くちびるに付けたものって結局ぜんぶわたしと客の口の中に入ってるはずなので、まあ気休めというか、「客たちに優しい椎名はえらいな!最高だな!きっといいことあっぞ!」と自分をヨイショしてテンションを持ち上げるおまじないですわ。
実際には「人間だいたいのものは代謝できるだろ〜どうとでもなるだろ〜」と思ってます……だから平気で上からケミカルな口紅を塗りまくる。

Smile-soothing moisture. Pick your favorite all-natural flavor or sample them all.

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バーツビーズ!かつて一度日本撤退という大きな悲しみを我らに与え給うたバーツビーズ。復活したときには嬉しさと、代理店やら何やらの都合で日本から消えたブランドがまた戻ってくるという心強い先例[*1]をもたらしてくれました。ブルジョワやスティラやオリジンズもいつか戻ってこないかな……。
日本で手に入らなかった期間には、iHerbから個人輸入するという手段に(当時は今より円高だったこともあり)救われましたが、今では取り扱いがなくなっているみたいです(Vitacostでも買えない)。

上の写真で真ん中にある「クラシック」、フレーバー名じゃないから無香なんだろなって思いがちですがミント配合。苦手な人は要注意だよ。
ぜんぶの種類を試したわけではないけれど、全体的にあっさりめで、くちびるに滑らせる感触は「ツルツル」って感じかなと思います。もっとしっかり守られ感が好きな人はこの写真に載ってない「ウルトラコンディショニング」(amazon)っていうのがよいです。他のより少し高いんだけど重みがあってかつしつこくなく、一度知ったら戻れなくなった。まあウルトラだからな、ウルトラじゃしょうがないよな。

もはや今さらそれの話する!? な感じのリップカーム。わたしも好き……なはずなんですけど、なんかこれ、使い続けられないんだよね。なんでだろう? いやいや、ジョンはなんにも悪くないんです。ただわたしが浮気したくなるんです。不満なところなんてなにもないはずなのに、なんとなく他のものに目移りしちゃう。でもやっぱ好きなのでまた戻って、「あーやっぱいいよね、好き」みたいに思い、そしてフラフラと浮気性なわたしを何度でも変わらず迎えてくれるジョン。いいやつだよジョン。

しいて言うなら真夏と真冬に弱いところがちょっとあれかな……夏にうっかり暑すぎる場所に置いちゃうとでろんでろんになります。冬にうっかり寒すぎる場所に放置すると石けんみたいな感触になります。でもまあ材料を考えたらしょうがないよな。あと容器の個体差がちょっとない? たまに回すところの感触と、あとキャップ閉める感触がしっくりこないやつある。

……あれ? 実は意外と小さな不満がいろいろあったみたいです。ごめんねジョン。でも好きだよジョン。テレビのジョン[*2](どうしても言いたくなった)。でもたぶんまたふらっと使いたくなる。そういうやつです。

アナグマさんが魔法のスティック的なものをシャララ〜ン♡としている……もう夢すぎる可愛いパッケージデザインでありながら、オーガニックブランドとして意外と硬派(パラベンすら不使用[*3])、ギャップ萌えのバジャー。
「ラベンダー&オレンジ」「ジンジャー&レモン(冬っぽいね!)」みたいな複雑なフレーバーもあり、しかしお客さん的にはウケないだろうなあと思ったらあまりよくわからないらしいよ。飛ぶのが早いのかも(天然香料あるある)。なので好きなフレーバーを普通に使ってもよさそうです。
試しにジンジャーを直接かいでもらったら、わあ〜いいにおいだけどなんだろ〜?お花かな〜?ってなってました。まあそんなもんだよね。

わたしがとっても気に入っているのは、キャップに付いてるバージンシールにメッセージが書いてあるところです。
“TRY IT, USE IT, NEVER LOSE IT!”

……どうだい、胸が痛まないかい。オレは痛むぜ。新しいものをぺりぺりと開封するたびにチクリとやられるぜ。

これも植物油をミツロウで固めただけのシンプルなつくりです。
原材料表示の最初にきてるのがジョンマスはヒマワリ油、バジャーはオリーブ油。あとはブレンドの比率とかいろいろ関係してるんだろうけど、「植物油+ミツロウ」系統のリップが好きな人なら機嫌よく使えると思います。

だいたいのリップバームは「なにかの油を、なにかのワックスで固めた」ものなんだけど、素人がパッケージの裏をちょっと見ただけで大体それがなんなのか理解できるのもわたしがオーガニック系ブランドのリップケアが好きな理由のひとつです。
ときどき「オーガニックのリップなのに皮が剥けた、もうどうすれば」といったトラブル(絶望しちゃうよね)なども耳にするけれど、たとえば、もしかしたらミツロウが合っていないのかもしれない。ミツロウではなくキャンデリラワックス(植物から採れるロウ)と書かれているものを試したら大丈夫、みたいなこともあると思います。そういう問題の切り分けが比較的容易にできるっていいなーって。もちろんブレンドされていることもあるし、アレルギーというのは一筋縄ではいかないものだけど、それでも原材料欄の長さが寿限無寿限無ぐらいある製品よりは原因にたどり着きやすい気がする。

楕円形の可愛いデザインでおなじみの「ハーロウ!」はさらにたくさん基準があってヴィーガンがコンセプトでもあるので、ミツロウやラノリンなど動物由来の材料にアレルギーの疑いがある人も使えるよ。でも、じゃあとにかく『○○不使用』という基準の多い会社のものを使えば安心、ということじゃなくて、たとえばキャスターオイルと相性が良くない人やナッツアレルギーの人は逆にハーロウがだめだったりするので、なんというか、最終的に気持ちよく付き合えるものがみんなに見つかるといいなあって話です。

【番外編】(一部の)客ウケがよかったリップ
海外の製品にたまにある「香りどころか、口に入ったらガチで味がするやつ」。
キスに味があっていいのは比喩表現だけ!現実の唇に味なんかいらんし匂いだってしない方が絶対いい……という人が多数派だろうと思いきや、「なんかおいしい〜」とテンションが上がってすこぶる機嫌がよくなってくれるタイプの人が意外にいるので世の中とはわからないものですね。
そんな顧客を持っている人用に、わたしの個人的な経験から仕事が捗ったリップを書いておきます。
アヴァロンオーガニクス チェリーアロエ
EOS リップバーム ザクロラズベリー
love&toast リップバーム チェリーレモネード

これ結局口から味わうものだから「甘い味+食べ物の匂い」という組み合わせが感覚にフィットするってことでしょうか。そして「甘い」というのがなんか情緒を安定させるんでしょうか。「甘いキス」=「なにかロマンチックで幸せなこと」みたいに変換されてるのかなあ、そういうのもありそう。お客ピ意外にロマンチスト説。意外でもないか。
(あとわたしの営業用の外側のキャラクターが、甘いもの命!!!みたいに見られがちなんで(実際好きだけどさ〜)、そういうのも関係してんのかね……)

上ふたつはamazonにもあるっちゃあるけどiherbやってる人はそのほうがいいと思う。なのでそっちにリンク貼ってます。コードは入れてないので、アカウント持ってるお友達の紹介コードを聞いてチェックアウト画面で入れるとふたりとも5%オフになるので活用してください。まわりにiherbユーザーがいなくて、しょうがねえなおまえのコード使ってやんよ、って人はBVM222って入力してやってくださいありがとう。5%オフは魅力だがおまえとは友達じゃないしなぁ……って人はIHB123だよ。

逆に香りの点であきらめたのはこれ。

ウッディでしっかりとした渋い香り。お客さん的にはウケないだろうなあって承知の上で現物を嗅いでもらったら「なんか、強い魔女みたいなにおい」ということでした(かわいいね)。「檜のお風呂を思い浮かべながらもう一度かいでみて」とお願いしたら「な〜るほど〜!もうそうとしか匂えない!」と納得してました。におえる、という言い方はなかなか聞く機会がないのでおもしろかったです。

これからますます北風吹きすさぶ季節になりますね(超やだ)。寒さからも乾燥からも悪いやつらからも、働くみんなのくちびるが守られますように。できるだけいつも、ほほえみとうるおいがありますように。

*1 NYXもまた戻ってくるって話ですよね!?嬉しい
*2 ピタゴラスイッチが好きなもので…
*3 たぶんローズマリーエキスに防腐剤の役割をさせてるんだと思ってますが違ったらごめん

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